《鏡編み》使用に向けての考察
2008年5月9日 マジック《ナカティルの戦群れ/Nacatl War-Pride》 (3)(G)(G)(G)
Creature - Cat Warrior
Nacatl War-Pride must be blocked by exactly one creature if able.
Whenever Nacatl War-Pride attacks, put X tokens into play tapped and attacking that are copies of Nacatl War-Pride, where X is the number of creatures defending player controls. Remove the tokens from the game at end of turn.
3/3
《落とし悶え/Spawnwrithe》 (2)(G)
Creature - Elemental
Trample
Whenever Spawnwrithe deals combat damage to a player, put a token into play that’s a copy of Spawnwrithe.
2/2
《細胞形成/Cytoshape》 (1)(G)(U)
Instant
Choose a nonlegendary creature in play. Target creature becomes a copy of that creature until end of turn.
以上三枚のカードによる相互作用について、自分の考えを述べてみたいと思います。
《ナカティルの戦群れ》が攻撃クリーチャーに指定され、二番目の能力が誘発しスタック上に積まれた。
しかる後に《細胞形成》で件の《ナカティルの戦群れ》を《落とし悶え》のコピーと変えた。
誘発した能力は基本的に発生源から切り離されて動作するため、たとえトークンのコピー元が《ナカティルの戦群れ》でなくなっていても、そのカードを参照とし、コピーを作成する。
CR202.2. 文章中にそのオブジェクトの名前が書かれていた場合、それはそのオブジェクトそのものだけを指す。たとえ名前が何らかの効果によって変更されていてもそうであるし、同名の他のオブジェクトは示さない。
http://mjmj.info/data/CompRules_j.html#r202
よって出てくるトークンは《落とし悶え》のコピーのコピーである。
さて、コピーのコピーである《落とし悶え》はプレイヤーにダメージを与えたと仮定する。すると《落とし悶え》のコピーのコピーのコピーが生まれるわけだ。
状況を整理しよう。
現在場に居るクリーチャーは以下の種類。
(1)元《ナカティルの戦群れ》な《細胞形成》によって変えられた《落とし悶え》のコピー。
(2)《ナカティルの戦群れ》の能力によって生み出された(1)のコピー。
(3)(1)の《落とし悶え》としての効果で生み出された(1)のコピー。
(4)(2)の《落とし悶え》としての効果で生み出された(2)のコピー。
(5)生粋の《落とし悶え》(笑)
《落とし悶え》だらけであるw
さて、(2)の《落とし悶え》は、《ナカティルの戦群れ》による「ターン終了時に生け贄に捧げる」ことになっているトークンなわけだ。
それではそれらから生み出された(4)のトークンはターン終了時に生け贄に捧げられるのだろうか?
そもそも(1)は「ターン終了時まで」の間《落とし悶え》であるわけで、それの影響も受けるのだろうか?
答えは両方とも否である。
上の(1)〜(4)がこの後どうなるかを見てみよう。
(1)クリンナップ・ステップに《ナカティルの戦群れ》に戻る。
(2)ターン終了ステップの開始時に生け贄に捧げる効果が誘発する。
(3)そのまま《落とし悶え》としての人生を歩み始める。
(4)(3)同様《落とし悶え》として独立する。
つまり死んでいくのは《ナカティルの戦群れ》から生み出されたトークンだけ。
「ターン終了時に生け贄に捧げる」ことはトークン生成時のイベントで定義される遅延誘発効果なのでコピー可能な値ではない。
同様に「ターン終了時まで《落とし悶え》のコピーである」ということもコピー可能な値ではない。
よって(3)(4)は《落とし悶え》として生きていけるのである、と。
http://mjmj.info/data/CompRules_j.html#r404
「CR404. 誘発型能力」参照
http://mjmj.info/data/CompRules_j.html#r503
「CR503. オブジェクトのコピー」参照
ここまで、割と適当なのですが理解してもらえたでしょうか?
間違いがあれば指摘して下さい。
正直確信が持てるほどの自信は持っていないので、誰かに「間違ってないよ」と言って貰えると安心するのです。
何がしたいとかではないんですが…今日ちょっとした話題にのぼったもので。
参照するアドレスはMJMJ.infoさんへのリンクです。
http://mjmj.info/
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